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越後の狛犬さん その22

3月26日に天使の狛犬さんをご紹介した続きです。

その天使の狛犬さんのレポは、こちらです。
従って、今回は昨年3月26日の狛犬さん詣で、その4となります。



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柏崎市桜木町の悪田稲荷神社(天使の狛さん)から北に向かいました。
鯖石川の安政橋渡り、松波の住宅街に入りこちらにお参りでした。
悪田稲荷神社から直線で北へ1㌔足らずの位置です。

 柏崎市は鵜川や鯖石川と日本海が作り上げた荒浜砂丘(刈羽砂丘)上に発展したとの事ですが、何処に行っても砂地ですね。
特に前2社(春日神社・悪田稲荷神社)やこちらの境内は、海に近いからでしょうか?砂地が厚いような感じでした。
 この後、海岸線沿いの神社を巡るのですが、平成十九年(2007)七月六日に発生した新潟中越沖地震の影響が甚大で、家屋の倒壊などかなり激しかった様です。
2年半を過ぎても、その修復作業が続いている状態でした。



・諏訪神社(柏崎市松波1-4)


祭 神 建御名方富命 (たけみなかたとみのみこと)
       八坂刀売命    (やさかとめのみこと)
 (合祀神)
  宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)

・由緒伝来
  享保五年(1720)の創立と伝えられる。
伝承によると、塩の製造を営む信州の粉糠伝蔵なる者が、郷里から健御名方命を勧請し諏訪神社を奉斎したのが発祥という。
大正二年(1913)に字諏訪山の稲荷社と字元諏訪の諏訪社を合併した。
社殿は、昭和六年(1931)に建立された。


訪れると春日神社や悪田稲荷神社と同様にほぼ修復が済み、境内は静かな雰囲気でした。

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一の鳥居を潜り参道を進み、道なりに右に曲がると・・・。
二の鳥居の柱になんとも巨大な浮き彫りが。震災により笠木部もかなり破損したとの事ですが、綺麗に修復されていました。

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拡大しますと。写真は拡大できます。

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鳥居の奥に、チラチラ?と何やらおわしますよね。
はい、そうです。“越後の彫刻師、小川由廣の手彫りのライオン像”です。
(柏崎神社や悪田稲荷神社にも奉納されていますよね。因みに、柏崎神社は昭和三年、悪田稲荷神社は昭和十七年に奉納)
上の2枚の写真でお気付きの通り、鳥居の脇で阿吽が向かい合っていました。阿ライオンは昭和十一年(1936)十一月、吽ライオンは昭和十二年(1937)九月の彫りがありました。

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更に参道を進むと狛犬さんが出迎えて?くれましたが、先ずはお参りでした。本当かな???

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何と拝殿の屋根の上には、鬼瓦ならぬ鬼鯱?が。

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では、狛犬さんのご紹介と致しましょう。
台座には、「大正四年(1915)四月」と「四拾貮歳記念建立」の彫りがありました。

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参道の両脇には、初めて出合ったような気がする2種類の石灯籠もありました。

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拝殿寄りの低い方の灯篭には、鯛や力強そうな力士が浮き彫りされており、台座には 「記念 四十二才厄祝會」 の彫りもありました。

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そうそう、境内の片隅には、こんな美人?女神様も。
籠には、魚らしき物が入っていました。

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こちらの諏訪神社のお参りを済ませフッと空を見上げますと、鶴の群れが渡っていました。写真では、小さくて判別できませんね。
しか~し、この時季の空の加減は・・・。

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続いて、海沿いの352号線を1.7~8㌔ほど北上しまして、こちらの諏訪神社へ。




・諏訪神社(柏崎市荒浜3-8)



祭 神 建御名方富命 (たけみなかたとみのみこと)
       八坂刀売命    (やさかとめのみこと)

・由 緒
 創立年代は不明である。はじめ字諏訪の地に鎮座していたが文禄三年(1594)に現在地に遷座した。
明治四十五年には字青山の稲荷社(文禄五年〈1596〉創立)と字仲裏町の天神社(延享元年〈1744〉創立)を合併したという。
(合併社のうち青山の稲荷社の由緒が現在荒浜四丁目に鎮座する 青山稲荷神社の由緒と酷似しているとの事ですが詳細は不明。)
柏崎市史には境内社として稲荷社(享和元年〈1801〉創立)、稲荷社(文政七年〈1824〉創立)、龍神社(大綿津見神を祭り文化元年〈1804〉創立、昭和二年に境内の金刀比羅社を合併)が載っている。との事です。




こちらの諏訪さんは、社殿など全体の修復工事中でした。
遠慮をしながら、少しだけお邪魔してお参り。

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鳥居の脇を通り参道に乗ると、直ぐに年齢不明の狛犬さんがお出迎え!
姿勢の良い笑顔がとっても素晴らしい阿像で、背中に子獅子を1頭遊ばせていました。

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吽像は、2頭の子獅子と一緒でした。
震災の際に阿像が台座から転落してしまい、心配になった吽像は我が子を抱きしめながら見つめていた。 との事ですが、何故か1頭だけ抱きしめて居ますね。
んで、そのまま固まってしまったのかぁ???

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愛嬌のある狛犬さんの拝殿側に、大正五年(1916)四月と彫りのある1対の立派な台座のみがありました。こちらの上物は何だったのでしょうか?

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では、参道正面の拝殿をご紹介。
やっと屋根が葺けたばかりの様でした。

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拝殿から右の方へ進むと、小柄な狛犬さんや石祠がたくさん並べられていました。
石祠の左手に4体、右手に2体の狛犬さんが。
もちろん、すべて年齢不明でした。

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左手側の狛犬さんです。
1番右手の阿像が見張りの当番で、他の3体は寄り添ってお休み中?

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右手側の狛犬さんです。1対の様ですね。
仲良くお話中?でも、ちと怖い。

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石祠と拝殿の間にお社が。稲荷社でしょうか。

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社の右手に何やら置かれていました。
亀さんの飾り蓋でしょうか?

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社の左手には、鯱の飾り瓦でしょうか?
通常1対ですから、1体は修復中なのでしょうね。
その台になると思われる瓦がありました。

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工事中の境内をお邪魔していますので、短い時間で移動を開始となりました。
国道352戦を更に北上。刈羽の原発を過ぎて、椎谷の観音岬へ向かいました。
以前こちらにお邪魔した時は、中越地震の震源地に限りなく近く、その影響の土砂崩壊により通行止めとなっていました。
国道は修復が済み、迂回路として綺麗なトンネルも出来ていました。




・香取神社(椎谷観音堂)
       (柏崎市椎谷1583)


・祭 神 経津主命 (ふつぬしのかみ)

・由緒・伝来
 元禄十一(1698)年、第4代椎谷藩主・堀直宥(なおさだ)は、上総から越後国蒲原三島二郡に転封されて1万石を領し、大坂の陣による軍功により陣屋を置かれていた椎谷に居住したのが正式な椎谷藩の始まりだそうです。
そして、堀直宥が上総からこの椎谷へ転封された時、元領地内の下総・香取本宮より勧請し、椎谷部落の鎮守と定めて香取神社が建てられた。
寛政十二年(1800)に領分21ヶ村の庄屋より寄付10両を以って本殿を再建。天保十一年(1840)、現在の拝殿を造営。
明治以降にも約200戸の氏子によって、神輿舎造営や拝殿の改修が施された。



かなりの段数がある椎谷観音(華蔵院〈けぞういん〉)への石段途中に在りました。
こちらも先ずはお社の修復から手をつけ始めた様で、有名な鳥居や石段などは崩れ落ちたままとなっていました。



拝殿は修復作業中で、多くの資材がブルーシートにより覆われいました。
こちらでもやっと屋根が修復出来た所で、内装に取り掛かり始めていました。

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狛犬さんは、境内の片隅に杉の落ち葉に囲まれて置かれていました。
年齢不明の狛犬さんです。

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直ぐ脇に、何とも変わった飛び狛犬さんが1体。
上の狛犬さんとサイズがあまり違いませんので、屋根の上に置かれていたのではないようですね。
狛犬さんも、奥が深いですね~ぇ。

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椎谷観音堂の境内に、こんな大きなケヤキが。
柏崎市指定天然記念物だそうです。

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そして、何故だか覚えておりませんが、椎谷観音堂のお堂を撮ってくるのを忘れていました。
でも、これだけは死守?

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こんな感じの昨年3月26日の狛犬さん詣で、その4のレポでした。
知らない土地を歩むと何とも不思議?嬉しい?出逢いがありますね。
今回特に印象的なのは、あれとあれ。そしてあれとあれもかな?




その4は、これで終了となります。



狛犬の写真は、
カル2の狛犬さん写真集の中に沢山掲載しています。  

写真集は、こちらです。

どうぞ、ご覧下さい。




・越後の狛犬さん その21は、こちらです。

・越後の狛犬さん その23は、こちらです。



越後の狛犬さんシリーズもまだまだ続きます。
いろいろと面白い方々が登場します。
次回は、海岸線を更に北上します。お楽しみに!

これからも、是非お立ち寄り下さい。

では、また。

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