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ご近所の狛犬さん その31

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昨年の3月5日分の”ご近所の狛犬さんその30”の続きです。

3月5日分・その1レポは、こちらです。

藤沢市の北東部、高倉地区の横浜市との境を更に北上します。
七ツ木神社から北東方向・直線で1㌔くらいの大和市との境に近い所です。




・諏訪神社(藤沢市高倉2674)




・祭 神 建御名方命 (たけみなかたのみこと)

・由 緒
  寛永二年(1625)、七ツ木村より分村の際に千束村の平和と豊作を祈念して建立したという伝えがあり、上高倉地区の境川沿いの森にある鎮守様です。
    社頭案内板より



周囲には畑が多いく残っている、ほぼ平地の境内でした。

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鳥居を潜り参道を進むと、先ず1対の大きな公孫樹の樹が見えて来ました。

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阿像の狛犬さんの右手に鐘楼がありました。
鐘は戦時中の供出後、昭和五十年の秋に奉納されたそうです。

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更に右手の公孫樹の拝殿側には、文政六年(1823)未十一月と彫られた石灯篭が1基ポツンと。

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拝殿をご紹介。

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狛犬さんは40㎝ほどの高さで、昭和二十一年(1946)九月吉日生まれでした。

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割合広めの境内の片隅には、大きなクスノキも。

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諏訪神社のお参りを済ませて移動でした。
このまま北上しますと直ぐに大和市になりますので、西へ進路変更し1㌔ほどの天神添へ。
467号線を越え、小田急線と引地川支流(長後堰から引かれた用水路)との間、やや線路寄りのこちらにお参りでした。




・長後天満宮(藤沢市長後1412)




・祭 神 菅原道真 (すがわらみちざね)
      天照大神 (あまてらすおおみかみ)
            大山咋命 (おおやまくいのみこと)

・由 緒
 鳥羽帝永久三年(1115)渋谷重国の祖父六郎基家がこの地に築城し城内に廟を建立、管公を崇祀して天満宮とした。
 建保元年(1213)渋谷氏は和田義盛の乱に興して滅亡し、更に戦国時代を経て廟も亦荒廃したと言われている。
 天正十八年(1590)徳川氏は長後を二分し、下長後を旗本朝岡氏の知行としたため天満宮の神域も朝岡氏の知行となる。
  朝岡氏は、直ちに村内の鎮守天満宮の社殿を造営し、其の後もしばしば社殿を再建。
 天明七年(1787)九月宮廟を再興し、山王脇の山王権現(大山咋命)と伊勢山の神明宮(天照大神)を合祀した。 社頭案内板より

 由緒の項の冒頭でご紹介の渋谷重国とは、平安時代の相模武士軍団・渋谷一族の三代目頭領です。その祖父・秩父六郎基家が秩父からこの地に移住し、長後天満宮付近に居城を構え渋谷氏を名乗った、平氏の一族との事です。渋谷重国は治承四年(1180)の源頼朝の石橋山挙兵の際には頼朝に敵対しましたが、後に知行地の年貢を免除され、文治五年(1189)には頼朝が渋谷氏の居城を訪れたという記録もあり、渋谷氏は鎌倉幕府の重鎮になったそうです。 近くの高座渋谷や東京の渋谷などの地名も渋谷一族に関わりがあるようです。



地形としては、南と西が一段低く見通しが良く、北と東面は平坦地でした。
南側の石段の途中に1組目の狛犬さんが、石段の上に1つ目の鳥居が在りました。(参道には3つの鳥居があり)

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鳥居を潜り参道を進むと右側に鐘楼が有りました。
長後堰からの用水路の鐘ヶ渕橋の名前にも関する鐘楼ですが、鐘は昭和二十九年九月に奉納されたようで、もちろん沈んでいた鐘ではありませんよね。
その鐘には、綺麗な天女様?や唐獅子&牡丹が描かれていました。

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三ノ鳥居を潜ると拝殿です。
周辺にはご紹介したいものもありますが、後ほど。

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では、本題の狛犬さんのご案内です。
石段途中の狛犬さんは、平成三年(1991)九月二十五日生まれでした。

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拝殿前は、大正四年(1915)九月生まれでした。

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そして、本殿の階段下の狛犬さんは、昭和八年(1933)生まれでした。

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本殿の階段上には、残念ながら後ほどご紹介する狛犬さんは見当たりませんでした。

こちらの境内も案外と広い感じがしました。

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その境内には、弘化三年(1846)八月二十五日の彫りの在る手水鉢が。

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拝殿前の狛犬さんと並んで、文化九年(1812)11月吉日建立の石灯籠が1対。

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そして、市指定重要文化財の寛永十九年(1642)建立の石灯籠が柵の中に。

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             かなり大きく拡大できます

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そして、以前には本殿階段上に置かれており見る事が出来た『貞享三年(1686)三月二十五日生まれ』の狛犬さんの案内板がむなしく立って居ました。
3~40cmほどの小さな狛犬さんですので、盗難防止のためにどこかに保管されているのでしょうか?

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            こちらもかなり大きく拡大できます




こんな感じで、少々脱力感を憶えながらお参りを終了でした。
更に数社にお参りしながら、こちらへ。





・天満天神(藤沢市下土棚2006付近)



・祭 神 菅原道真 (すがわらみちざね)と思われます。

・由 緒 扁額には諏訪明神も併記されていましたが、
      
 詳細は不明です。



神社周辺は区画整理中で、神社の周りには柵が設けられていました。

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狛犬さんは、平成十三年(2001)四月吉日生まれでした。

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こんな感じの3月5日狛犬さんを訪ねて、第2弾でした。
案外と狛犬さん不在の神社が多かったですね。
関東大震災で破損してしまったのでしょうか?
それとも石の材質により風化が早く、その後氏子さんとの関係で奉納されていないのでしょうか?


3月5日の第2弾は、これで終了です。

が、地元の狛犬さんシリーズは、まだまだ続きます。



狛犬の写真は、カル2の狛犬さん写真集の中に沢山掲載しています。  

どうぞ、ご覧下さい。



・ご近所の狛犬さん その30は、こちらです。

・ご近所の狛犬さん その32は、こちらです。


では、また

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