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ちょい遠目の狛犬さん その26

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干支に因んで、今年は浦和へ初詣。
電車の都合で予定の順序が逆となりましたが、先ずは南浦和から。
南浦和~浦和の一駅散歩。と、どこかで聞いた事がある様な?
顎・足は自前の散歩ですがね。

そうです、今日は公共交通機関を使用しました。
南浦和駅で下車、駅の南東方向に進みました。



先ずは、大谷場氷川神社に詣でましたが、目的でした干支の兎さんからご紹介。


・参拝順序は、大谷場氷川神社調神社
         本太氷川神社大善院
でした。

ご紹介は、調神社・大谷場氷川神社・本太氷川神社・大善院の順序となります。

珍しい狛雉さんがお住まいの大谷場氷川神社は、調神社の次にご紹介します。




・調神社(さいたま市浦和区岸町3-17)



「調神社」は正式には「つきじんじゃ」と読むそうですが、地元では「つきのみやじんじゃ」と呼んでいるそうです。


・祭 神 天照大神(あまてらすおおみかみ)
       豊宇気姫命(とようけひめのみこと)
       素盞嗚尊(すさのおのみこと)

・由 緒
 「調宮縁起」によれば、第十代崇神天皇の勅命により創建。調とは「租・庸・調」の調で、伊勢神宮へ納める貢(調)物の初穂を納めた倉庫群の中に鎮座していたと伝わる。(鳥居無きはその為と伝わる)平安時代に編集された「延喜式」に記載される武蔵国四十四座のうちの一社である。
 中世、調が月と同じ読みから、月待信仰に結びつき、江戸時代には月読社とも呼ばれ、月神の使いとされる兎の彫刻が旧本殿や現在の社殿に、狛犬の代わりに兎の石像が境内入口両側にある。
 神域は約一万二千平米。欅、銀杏の大樹が鬱蒼と茂る鎮守の杜と、江戸時代末に建立の権現造の社殿が、悠久の歴史を今に伝えている。
 毎年十二月十二日には「十二日まち」が開催。
神社では「かっこめ」を領布、境内を中心に縁起物の熊手をはじめ様々な露店が立ち並び、近在からの人手で賑う。
 御利益は、運否天賦の「ツキはツキを呼ぶ」との謂れから、幸運を授かる信仰とされる。
 社頭案内板より

 

正面の入口には鳥居がありませんでした。
調神社の由来には諸説ありますが、有力なのは伊勢神社へのみつぎ(御調)の倉庫から発生したという説。その稲穂を運び込むのに障害になるので鳥居がないとの事です。
その入口を入ると直ぐに万延二年(1861)三月生まれの狛兎さんが。
阿吽とも子持ちで口は閉じている様な?吽像の傷みがかなり目立ちました。

時季的に有名な神社では多くの屋台が・・・。
狛兎さんや案内板までもがその幕の陰に。
案内板は、屋台の幕をそっとまくって・・・。

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手水舎にもウサギさんが。

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うしろ姿もチョビッと見えるシッポや耳が可愛い!そして木鼻の狛犬さんも。

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拝殿です。
白い幕が張ってあり、中は見えませんでした。

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上の写真の彫り物の中にもウサギさんが。

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            ウサギさん

           
左右の灯篭?にもウサギさんが。
見えますかね?写真はクリックで拡大します。

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こちらの神社は本当にウサギ関係が多いですね。
舞殿には、大きな白ウサギの絵馬が

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池にはウサギさんが2羽。カメさんは見る事が出来ませんでした。

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池を回りこみ、稲荷社へ。
(現在の本殿は安政年間の建立ですが、それまでの本殿は1733年に建てられた一間社流造りで、現在は稲荷社に転用されています)

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正面の破風の上部にウサギが彫られていました。

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社殿の両側の廊下と呼ぶのでしょうか?その突き当たりにも透かし彫りのウサギさんがいました。
う~さぎ うさぎ なに見て跳ねる~♪

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境内はかなり広く、大きな樹々が春を待ちわびている様でした。

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しかし、これほどのウサギさんに逢えるとは思いもしませんでした。
ウサギさんを十二分に堪能して、移動を開始。



と、ここで最初にお参りをしましたこちらをご紹介です。



・大谷場氷川神社
        
(さいたま市南区本町1-9)


駅から直線距離、150m位の「ふるさとの森」に隣接していまして、雉子の氷川様キジの氷川様とも呼ばれているそうです。

・祭 神   素戔嗚尊(すさのおのみこと)
       市杵嶋姫命・伊弉冉尊・大山祇命
               誉田別尊・菅原道真公・倉稲魂命
        国常立命

・由 緒
  創立年代は不詳。大谷場の鎮守社。大谷場の地はかつては一面の畑地が広がっており、この杜には古くからキジが住みついていたという。かつてはやしろに足を踏み入れればキジが飛び出してきたために氏子の間で「キジは氷川神のお使い」とされ「キジの氷川様」と称され崇敬されてきた。
当社は江戸初期に社殿焼失の古記録がある。
現在、覆殿の中にある本殿は寛文六年(1666)の造営とされる三間社流れ見世棚造。
当初は三間の神座に「男体」「女体」「簸王子」が祀られていたとされる。

詳細は、下の社頭案内板をご覧下さい。

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             写真はかなり大きくなります。



石段を登りきった参道の両側に、なんと狛雉さんがお出迎えでした。

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阿像には大きな雄と小さ目の雌雉が。
鳩ではありませんからね!

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吽像側には、雌雉と4羽の子供達が。

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狛雉さんのご関係は如何に?
阿像側は、当然にもお父さんと大きくなった子雉ですよね。まさか・・・ではないですよね。そして吽像は奥方と子供達?想像は膨らみます!
そうそう、皇紀2660年(平成十二年・西暦2000年)十二月生まれでした。



で、境内のご案内。
赤い両部鳥居を潜って 拝殿へ。

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手水舎の妻にも雉が。狛犬さんも良いですね。

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駅の近くの神社としては境内が広く静かな環境でした。
手水舎の傍らには、大きなユリノキが。浦和市時代に市の天然記念物に指定されていました。推定樹齢100年、樹高21.8m、幹周り3.15mとの事でした。

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実際の順序としては、この後狛犬さんは不在の2社を巡り、今回主目的の調神社へでした。


調神社のうさぎさんを堪能して浦和駅の北東方向へと移動しました。
40年程前に週一で訪れていた浦和周辺では浦島太郎でした。随分と大きな建物が増えましたよね。
で、続いてこちらへ。




・本太氷川神社(さいたま市浦和区本太4-3)


元府址(本太)氷川神社とも書かれていました。『もとふと』と読むそうです。境内に児童公園が出来ている、近隣との繋がりが濃い神社の様でした。


・祭 神 建速須佐之男命(すさのおのみこと)
      大日孁貴命(おうひるめむちのみこと)
      宇賀之御魂命(うかのみたまのみこと)
      菅原道真(すがわらのみちざね)  他

・由 緒
 今から一千有余年前、武蔵荘國時代に奉祀され、神祇菅領の奉幣をはじめ室町時代の記録を留める宮殿や、又江戸時代初期に修理した旧本殿等の、県指定文化財が鎮座しています。
 中世の高塙郷の拠点であり、ふるさとの由来と文化遺産を伝える、この地方きっての鎮守様です。
           社頭案内板より



東側の入口に大きな神明系?の赤い鳥居がありました。

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参道は直ぐに右に折れて、拝殿へと続きました。
こちらの両部鳥居には「元府跡」の額束がありました。それで「もとふと」との社名や町名が付いたのでしょうか?

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鳥居の内側には、「成長祈願 子育て獅子」との案内板がある昭和四年(1929)四月生まれの狛犬さんが。阿吽とも子連れでした。
親の顔のアップ写真は狛犬写真集に載せますが、阿吽とも親子の笑顔が素晴らしかったです。
右の子獅子は大人しそうで鞠と遊んでご機嫌な様子で、左の子獅子は立ち上がって元気が良さそうな感じでした。で、どちらの親がお父さんなのでしょうかね。

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優しそうなお父さん?歯が少なくなってしまったからか、笑顔が素晴らしい阿像が特別出演!
”良く来てくれたね~ぇ!”と笑顔で迎えてくれた様な気が。

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では、拝殿のご案内。

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こちらの境内には、宮殿(くうでん)と呼ばれるものが納められている旧本殿が在りますが拝観できませんでした。
 宮殿には当時この地方を治めていた地頭の高埇(たかはな)佐衛門尉盛影が、宝徳3年9月24日に大檀那となってこの宮殿を作り、その大工は新座の次郎三郎で、取持奉行はめんおう寺の僧であったこと、また鳥居も同じ年に建てた事が記されています。この宮殿、旧神社本殿は歴史的価値が非常に高いものとの事です。
詳細は、下の写真をご覧下さい。

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かなり広い境内で、上向福徳神(うわむきふくとくじん)が祀られていました。家内安全・商売繁盛とかでした。もちろんお参りをして来ましたとも。

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隣りには境内末社合祀殿があり、かなり大きな建物でした。
南側の参道入口をご紹介。真正面が拝殿です。

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まだもう1社お参りしようと思いましたが、お昼を過ぎていますのでこれにて終了とし浦和駅に戻りました。
駅への帰り道で「大善院・大聖不動明王」なるものを見つけました。
”お不動さんには居ないよね”と話しながら、ヒョイと覗くと! なんと、小さめですが狛犬さんの後姿が。それでは、とお参りでした。




・大善院(さいたま市浦和区東仲町9-8)
  (大聖不動明王・浦和不動尊)



本当に駅前と言って良い場所です。

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お不動さんの境内社で三社堂と言う名前だそうです。
年令不明の少し小型の狛犬さんでした。

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案外と広い感じがする境内には、鐘楼もありました。
やはり年末年始は混雑したのでしょうね。

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こんな感じで、思わぬところで狛犬さんと出会う事が出来ました。
ニコニコしつつも、13時過ぎでお腹が・・・。
駅前でかなり遅めの昼食を済ませて赤羽へ。
湘南新宿ラインに乗り換えて帰宅となりました。


風が少し冷たい日でしたが、念願が叶って狛兎さんに逢えました。そして狛雉さんや笑顔の素敵な狛犬さんや思わぬ所の狛犬さんにもめぐり合う事が出来た初詣でした。
今年も良い年となりそうな予感。そうなって欲しいものです。

駄文に長々とお付き合い、本当に有難うございました。

今回の狛犬さんはご近所さん その30と一緒に写真集に載せる予定です。少々お待ち下さい。



取材した多くの狛犬写真があります、
   カル2の狛犬さん写真集は、こちらです。

ご覧いただけると嬉しいです。



・ちょい遠目の狛犬さん その25は、こちらです。

ちょい遠目の狛犬さん その27は、こちらです。
・特別編・養沢神社狛龍レポは、こちらです。


次回の

  ・ご近所の狛犬さん その30は、こちらです。
     怒涛???の藤沢市編の続きです。

  ・越後の狛犬さん その19は、こちらです。
      越後の狛犬さんは、柏崎市編です。

こちらも、少々お待ち下さい。



狛犬さんシリーズは、まだまだ続きます。

では、また。

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コメント

チュンリーさん、こんばんは。

新潟の狛犬なんですが、北前船に乗ってきた様で、関西の系統が多いとか。
最近奉納されたのは、みな同じ感じですが少し古いのは、かなり特徴が違っていて面白いですね。
石工さんが同じ方でも、かなり違った感じのがありますので、依頼された方の意向もあるのでしょうか。
柏崎で出会った陶製と同じ感じのが、三浦半島の葉山に奉納されていました。
何となく嬉しくて、何度も触って来てしまいました。

これからも少しづつご紹介したいと思っています。

投稿: カル2 | 2011年10月12日 (水) 20時13分

狛犬は、神社によって雰囲気がちがう点がおもしろいですね。シーサーみたいなのもいるし、みんな可愛いですね。仰せのとおり新潟の子は特に可愛いですね。

投稿: チュンリー | 2011年10月11日 (火) 02時34分

チュンリーさん、こんばんは!
ようこそ おいで下さいました。

調神社の入り口の狛兎は、台座が高くて上手く撮る事が出来ませんでした。(腕の悪さですが)
手水舎まで進むと、こちらにも可愛い兎が。
チュンリーさんの書かれる通り、どこの神社も龍が殆どなのに兎さんでした。
それで、こちらを最初の写真としてご紹介しました。

神社の狛犬さんって、色々な形・種類がありますね。
子供の狛犬が案外と可愛いです。
親に踏みつけられたり、親に抱きついたり、纏わり付いたりと面白いです。
いつの頃からか、すっかり嵌まってしまいました。

拙いブログですが、これからも是非お立ち寄りいただければと願っています。
狛犬の一覧を作っておりますので、そちらもどうぞご覧下さい。
新潟県が案外と面白いかも知れません。
こちらです。
http://karu2komainu.web.fc2.com/

有難うございました。

投稿: カル2 | 2011年10月10日 (月) 20時27分

狛兎、可愛いですね。手洗い場も、ドラゴンじゃなく兎の像の口からでるなんて、癒し系神社ですね。

投稿: チュンリー | 2011年10月10日 (月) 02時53分

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