ちょい遠目の狛犬さん その24
昨年の12月6日、信濃川上へ行く用事が出来まして、途中ちょいとお立ち寄りでした。
まあ、何時もの事ですが何が主目的だったのか?
と言う事で、中央道の長坂ICへ。
中央道からの眺めです。
岩殿山付近も色付いていました。
長坂ICで降り直ぐに右折、県道32号線を1㌔ほど進んだ左手に先ずはお立ち寄り。
・八幡大神社(北杜市長坂町大八田4404)
甲斐源氏は今から九百余年前の長元二年、源頼信が甲斐守となった時から隆盛をした。伝承によればその開発の中心地・当地に源氏の守護神である誉田別命を京都の岩清水より勧請。頼義の子義光は広大な神領と壮大な社殿を寄進し大八幡宮(おおはったのみや)と尊称した。それが当八幡大神社であり、甲斐の八幡信仰の発祥であって大八幡の荘名大八田の村名はこれから起る。甲斐はその一族の支配するところとなり八幡宮も亦各地に勧請され当社は総社と仰がれるに至った。古祠は六・七丁東にあり総社にふさわしい壮麗な社殿であったが水害によって流失し現在地に移築された。神社庁史料より
今はその面影も全く無いと言って良いほどの素朴な小さな社が在るのみでした。しかし、社の脇にはとても大きな欅が残されていました。
その巨木にひかれて記事にしました。
更に32号線を進み長坂駅前の北杜警察署先を左折し、5~600mほど進んだ左手へ。
・穂見諏訪十五所神社
(北杜市長坂町長坂上条1461)
大きな欅の枝先から池へと木の葉が舞う静かな雰囲気の神社でした。
”カメこ~~~い!”と呼んだら、大小の鯉がワンサカ寄って来ました。しかし、季節的に?カメさんは姿無しでした。
呼んだら来てくれたので、朝ご飯を進呈でした。
・主祭神 保食神(うけもちのかみ)
配神 建御名方命 國狹槌尊 豐斟渟命
大戸道命 大戸邊命 面足命 惶根尊
句句廼馳命 迦倶槌命 埴安姫命
金山彦命 罔象女命 天八十魂命
天三下魂命 天八百魂命 天合魂命
天八十萬日魂命
・由 緒
創建年月不詳。文献に依ると、元は諏訪神社・建御名方神だったところに、十五所神と保食神を合祀した。後に穂見神社と称したとの事です。
社号標には、左に十五所大明神、中央に諏訪大明神、右に穂見大明神とあり、鳥居の扁額には中央に正位諏訪大明神とも彫られていました。
更に随神門を潜ると、拝殿でした。
昭和四十三年(1968)八月吉日 明治百年記念の彫りのある狛犬さんでした。
下の社頭案内はかなり大きくなります。
拝殿の裏手には、かなり立派な本殿が鎮座していました。小雨模様の中で写真が上手く撮れませんでした。 腕のせい?
従って、下の社頭案内をどうぞ!
再訪したいなと思いつつ更に移動でした。
数社を訪れながら南八ヶ岳のビューポイントへ。
やはり、いつお邪魔しても良い感じですね。
更にほんの少し北上して、こちらにお邪魔しました。
・八嶽神社 (北杜市大泉町西井出1877)
・祭 神 建御名方命(たけみなかたのみこと)
岩長姫命(いわながひめのみこと)
罔象女命(みずはのめのみこと)
・由 緒
創立年代は不詳であるが文献によると第六十代醍醐天皇の御宇延喜二年 八嶽権現(岩長姫命)泉権現(罔象女命)を祀り八嶽神社と称し天正三年建御名方命(諏訪明神)を合祀し主祭神として祭祀したと云う。 (以下略)下の社頭案内板をご覧下さい。かなり大きくなります。
八嶽神社、やつがたけ神社と読みます。
新しめの石鳥居を潜って行くと、これも新しい石灯籠があり、その奥に古い木製の赤い鳥居がありました。
氏子中、狛犬建設委員会の彫りもありました。
子獅子が気取っていましたっけ。
そして、こんなに偉そうな顔をした龍も。
もう1つ、大泉村時代に指定された天然記念物・コナラの巨木がどっしりと。
祭神の方々事ですが、
建御名方命は、ご存じの通り大国主命(おおくにぬしのみこと)の息子で、諏訪大社の祭神です。
罔象女命は、伊邪那美命(いざなみのみこと)の娘の水の神で、八ヶ岳南麓の豊富な湧水を表しているのでしょう。
岩長姫命は、大山祇神(おおやまつみのかみ)の娘で、木花咲耶姫(このはなさくやひめ)の姉です。
この姉妹は二人揃って瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の元に嫁に出されるのですが、瓊瓊杵尊は美しい木花咲耶姫だけを嫁にして、醜い岩長姫を大山祇神に返してしまった。とか。
岩長姫命は八嶽権現とも呼ばれ、正に八ヶ岳を表します。
そこで、富士山と八ヶ岳が背比べをした。
とかのお話に続きます。結果は、ご存知の通りです。
そんな所で、次に移動です。
北杜市内の2社をお参りした後、川上村へ。
佐久街道からの八ヶ岳です。
川上村のメインロード・68号梓山海ノ口線、川上中学近くのこちらへ立ち寄りでした。
・住吉神社(南佐久郡川上村大字原字宮原291)
割合広い境内は木々が茂り夏でも涼しいのではないか、と思われました。もっとも、この付近は夏でも涼しい土地ですが・・・。
祭神は住吉三神と思いますが、由緒と共に不明です。
木製の鳥居の扁額には、正一位住吉宮とありました。
子取りの吽像が右で、玉取りの阿像が左でした。
年令は不明で、子獅子が何か不機嫌そう。
狛犬さんになぜか違和感を抱きました。よくよく見ると、阿吽とも90度ずらして左右を振り替えると良いような感じでした。でも、そうすると台座の装飾などが合わなくなって来ます。上手く行かないものですね。
かなりの木々が鬱蒼と茂っているな!と思っていましたら、こんな案内板が有りました。なるほろね。でした。
こんな感じで十社ほどお参りするも、狛犬さんと対面出来たのは残念ながら三社でした。
お参りを済ませて、所用を済ませて帰宅でした。
本当に何が主目的何だかな~ぁ!
と言う事で、ちょい遠目の狛犬さん その24は、これで終了です。
ちょい遠目の狛犬さんは、これで少しの間お休みです。
次回からは、越後の狛犬さんシリーズの再開です。
お楽しみに!
取材した多くの狛犬写真があります、
カル2の狛犬さん写真集は、こちらです。
ご覧いただけると嬉しいです。
・ちょい遠目の狛犬さん その23は、こちらです。
・ちょい遠目の狛犬さん その25は、こちらです。
次回の
・越後の狛犬さん その19は、こちらです。
越後の狛犬さんは、柏崎市編です。
シリーズは、まだまだ続きます。
では、また。
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