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ご近所の狛犬さん その29

ご近所の狛犬さんその28、2月8日の続きです。


一部に、後日の取材箇所も入っています。


東海道本線を北側に越えて三社取材をするも、御霊神社のみで狛犬さんと対面できましたっけ。

その後、羽鳥の御霊神社から国道1号線・四ツ谷交差点方面へ向かいました。

その際に、以前から何となく気になっていた『双体庚申供養塔』と出逢いました。

追加取材の写真と共にご紹介です。




・おしゃれ地蔵 (藤沢市羽鳥5-13)


旧藤沢宿の西口に位置しています。

旧藤沢宿から旧1国・県道43号線を四ッ谷交差点方向へと移動です。

引地川を渡ると、メルシャンワイン工場の前の登り坂・引地坂となります。

その坂の途中、左手の道端にとっても小さな祠があります。

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     (四ツ谷交差点方向を背に、遊行寺方面を眺めています)

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顔に紅を注してもらっていました。

「女性の願い事なら何でもかなえて下さり、満願のあかつきには白粉を塗ってお礼をする」と伝えられています。

きっと何方かがお礼をされたのでしょうね。

実際には、お地蔵様ではなくて『双体庚申塔』ですね。

えっ? 「カル2は、みんなのために願い事をしたか?」って?

いえいえ、これでもカル2は♂です。願い事は聞いてもらえないでしょうから、止めておきました。



ここから、その28続きとなります。

四ツ谷交差点手前の稲荷社と2ヶ所の八坂神社へお参りでした。

残念ながら狛犬さんには出逢えませんでしたが、庚申供養塔が待っていてくれました。

そうです、双体庚申塔です。



・小さな庚申塚?(藤沢市城南5-3-36)



細い路地の傍らに祀られていました。

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正徳三年(1713)正月三日の彫りが。

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嘉永元年(1848)五月吉日の彫り

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そして、享保◎◎年三月吉日の双体神

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この後、八坂神社2社をお参りするも・・・。

藤沢バイパス入口に接して建つ(道路の関係で移転させられたか?)八坂神社の傍・町内会館前にこちらが。


                                        

・庚申塚?(藤沢市城南5-1-8)


傷みが激しく、双体神かな?と思われる石塔が

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延享元年(1744)正月?

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安永七年(1778)二月吉日

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生年月日が不明のお地蔵様、狛犬さん?も

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どの地区でも大切に護られている様ですね。

お参りを済ませて、国道1号線を渡りこちらへ。



・四ツ谷(大山)不動尊(藤沢市城南1-1)



狛犬さんブログの主旨に若干反しますが、庚申塔をもご紹介しておりますので、まあ良いか?と。

「全ての道は、大山へ通ず」と言われていた大山街道の中でも1番賑わった東海道口・田村通り大山道の入口です。

四谷不動(大山道標)

東海道と大山道が交差する四谷辻に建てられていた道標で、大山不動尊の下、正面に「大山道」、両側面に「これより大山みち」とあります。延宝4年(1676)に江戸横山町の講中が建てたものです。堂外の道標が初代のもので、万治4年(1661)に江戸浅草蔵前の講中によって建てられたものです。江戸時代を通じて、江戸町人の大山参詣が盛んでした。四谷辻には多くの茶屋が立ち並び参詣客を誘いました。今でも7月1日の大山開きには、四谷町内会の年中行事として、辻堂元町の宝珠寺の住職のもと護摩供養が行なわれています。
   藤沢市教育委員会  社頭案内板より

他の社頭案内板には、昭和38年藤沢バイパス新設のため当地に移転した。ともありました。


右が大山道

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左側が東海道・国道1号線

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道標の上に、大山不動尊が。

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道標正面に「大山道」、左右の側面に「これより大山みち」の文字も。

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大きな鳥居の柱には、「天保十一庚子歳六月再建之」の文字も刻まれ、 「烏天狗」の扁額?も掛けられていました。

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さて、ここからは狛犬さんのご紹介となりそうですが・・・。

東海道を100m足らず西へ、二ツ谷公民館前の交差点まで進みました。

二ツと二ツの両方が混用されていますが、

江戸時代には大山詣で帰りの道者や信者が宝泉寺へ詣り、さらに江ノ島鎌倉方面へ向かう途中の休憩場(立場茶屋)として二軒茶屋があったことからと言われています。又、「二ツ家」が本来の地名であったとも伝えられています。   稲荷社社頭掲示板より




・二ツ家稲荷神社(藤沢市城南1-3)



と言う事で、狛狐さんのご紹介です。



・祭 神 保食神(うけもちのかみ)

・由緒伝来
当町稲荷社ハ昔古ヨリ設立延宝七年六月并ニ天明六年九月再築享和三年二月新築天保九年二月再建是マデ修繕致シ束リ今回大破ニ及ビ氏子一同協議之上新築仕リ度何分少数ナル町民負担ニ堪ヘ兼テ有之有志諸氏多少ヲ不満新築費ノ内御寄付被成下度伏テ願ヒ奉候也明治三十九年氏子一同協議之上新築明治四十三年其ノ筋ニ依リ無格社ハ可拂ヒノ命令ニ依リ一時川澄忠右エ門氏ノ宅地内ニ五ヶ年程置ク大正四年二月川澄藤之助氏功志ヲ以テ神台四二六番地ニ新築セリ昭和十八年太平洋戦争ニ依リ当時ノ海軍省ノ命令ニ依リ稲荷社ノ敷地(参百坪余)ヲ買収サレ物資不足ノ折リ下内地城南一丁目三番地ニ新築ス昭和六十一年屋根ノ損傷ヒドク瓦ヲ葺替同時ニ外装ヲモ一新ス昭和六十二年氏子有志ニ依リ玉垣ヲ奉献ス
      平成八年十一月吉日新築ス
      二ツ家稲荷神社氏子中
                     社頭案内板より



立て直されて綺麗になった稲荷神社でした。

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心を洗わなければなりませんね。

でも、御神水が入っていませんでした。

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鳥居側に、平成八年(1996)十一月吉日生まれの狐さんが。

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拝殿側に昭和十八年(1943)二月生まれと年令不明の狐さんが。

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境内の国道沿いには、市の重要文化財の「寛文十年庚申供養塔」などが祀られていました。

藤沢市指定重要文化財 庚申供養塔

庚申信仰は、十干・十二支の組合せにおって六十日に一度めぐってくる「庚申の日」に、その夜を眠らずに過ごして無病・息災・長寿を願う信仰である。その源流は、「人の体内にいる三尸の虫が、庚申の夜、天にのぼってその人の罪過を天帝に告げるため生命を縮められる」とする中国の道教の教えに由来している。江戸時代、万治・寛文頃(1658~1672)には、仏教を背景に広く庶民に伝わり、「庚申講」が結ばれて庚申の夜は、講中の人々が当番の家に集まり、徹夜で酒食歓談して過ごす庚申待の行事や、供養塔の造立が盛んになった。二ツ家稲荷神社境内の寛文十年庚申供養塔は、総高105cm、蓮辧型で、造り出しの基礎部の上に別に台座を作り、その上部箇所に正面向きの三猿像を載せる手法をとっている。藤沢市教育委員会
                   社頭案内板より

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寛文十年(1670)九月吉日の庚申供養塔。

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天明元年(1781)九月吉日の双体庚申供養塔。

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この日は、あと4~5箇所をお参りしましたがやっと1社で狛犬さんと出逢うことが出来ました。

新湘南バイパスを潜り、大庭随道入口・芙蓉CCの際へ移動でした。




・日枝神社(藤沢市城南1-21)
     山王権現 (さんのうごんげん)



・祭 神 大山咋神(おおやまくいのみこと )

・由 緒
  創建は元治元年(1864)で、以前は山王神社と呼ばれていましたが、明治初年に日枝神社と改称されました。当時の社殿は草葺屋根でしたが、昭和六十三年に今の姿に改築されました。社頭案内板より

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昭和六十三年(1988)二月吉日生まれの狛犬さん。

スッピンの狛犬さんも良いですよね。

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新湘南バイパスのお蔭で、境内から海が見えなくなってしまった!とか。

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境内入口の階段右側に四基の庚申塔が祀られていました。

左から、元禄六年(1393)・宝永六年(1709)・宝暦六年(1758)・天保十五年(1844)と彫られていました。

写真は全て拡大できます。クリックを!

下の写真は、かなり拡大できます。

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こんな感じで、2月8日分&+αのレポは終了です。

が、地元の狛犬さんシリーズは、まだまだ続きます。



狛犬の写真は、カル2の狛犬さん写真集の中に沢山掲載しています。  

どうぞ、ご覧下さい。



・ご近所の狛犬さん その28は、こちらです。

・ご近所の狛犬さん その30は、こちらです。


では、また

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