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ちょい遠目の狛犬さん その23

ちょい遠目の狛犬さん その22の続きです。

昨年11月5日、久し振りに奥多摩・日原の小川谷林道と日原林道の様子を見に行った帰りです。



吉野街道を滝山街道方面に進み、梅ヶ谷峠入口の交差点を過ぎると鳥居がありましたのでお立ち寄り!




・稲荷神社(青梅市和田町2-476)



祭 神  倉稲魂命(うがのみたまのみこと)

由緒伝来
  社宝は安政6年(1659)作の木彫白狐の像一対がある。旧村社との事ですが、創建など詳細は不明です。



吉野街道に面して鎮座していますが、こちらも道路拡張のために境内が狭くなってしまった様子でした。



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石段の途中の、慶応二年(1866)の彫りのある狐さんです。

阿吽とも子取りでした。

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少し狭い境内にお社が。

どなたが祀られているのかは不明です。

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そして、鳥居の下には文化七年(1810)十二月の彫りのある手水鉢が置かれていました。

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こちらの蛇口も、”何だかな~ぁ”でした。

本数が少ない路線とは言えBSの端に路駐ですので、そそくさとお参りを済ませたとさ。

この周辺にも神社が沢山ありますが、今回は割愛し帰路に着きました。

小倉橋を過ぎ、相模川の右岸の高田橋際交差点の右側です。

暫らく前の渋滞時に見つけた鳥居にお立ち寄りでした。
(こんな時でないと時刻的に立ち寄れない場所です。)




・諏訪神社(愛甲郡愛川町角田934)



帰りには絶対に見つけることが出来ない山の南側の中腹です。

昔の相模川は、かなりの暴れん坊だったのでしょうね、高い位置に還浄寺と言うお寺と並んで鎮座していました。


祭 神  建御名方命 (たけみなかたのみこと)

由緒伝来
  当地の豪族小沢氏の館跡、小沢古城址の一部に鎮座している様です。

 小沢氏は平安時代の末期から鎌倉時代にかけて活躍した武士団武蔵七党のうち、八王子を根拠にして栄えた横山党の一族で、代々ここに館をかまえて支配した。対岸の田名氏、上流の小倉氏もともに横山党の一族であった。愛川町教育委 案内板より

山の斜面のとても狭い境内でした。

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平成十二年九月吉日生まれの狛犬さんです。

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境内の片隅には正徳元年(1711)十月吉日の彫りのある石灯籠や文政二年(1819)四月吉日の彫りのある水鉢も置かれていました。

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お参りを済ませ、更に相模川右岸を昭和橋まで進みました。

こちらの神社は、かなり以前から気になっていましたが、なかなかお参りをする機会がありませんでした。




・依知(えち)神社(厚木市上依知1)
 (あかぎだいみょうじん)



こちらの神社は、昭和橋建設・道路拡張のために境内が分断されていました。

祭 神 磐筒之男命   ( いわつつのおのみこと )

由 緒
  第五十代桓武天皇六代の後裔平将門公関東平定の節当社に参詣し相模川氾濫の苦難を眼前に熟視され赤城山神馬献進の託宣を給い忽ち堅牢なる護岸の完成が実現したのである。之に感謝感激した氏子は、将門公の御霊を相殿にして天慶元年(937)社殿を再建し、赤城明神社と称したのである。
 建久三年(1192)源頼朝公鎌倉幕府を創設せられるや当社に沿革由緒に深く感銘され、拾万余坪に及ぶ社領を寄進されたという。その境内は、祭り競馬をした所を馬場、大鳥居のあった所を鳥井という地名にして現代に遺す程の広大なる土地であった。続いて鎌倉幕府第二代将軍源頼家公は建仁二年(1202)当社の社殿再建記念に銀杏を寄進されたという。それが現在厚木市指定天然記念物の神木大銀杏である。
 天正十九年(1591)徳川家康公は、当社の由緒経緯と氏子の誠意に深く感動され、御朱印壱石を下賜されたのである。以来依知郷の郷社として祭礼も盛大に行なわれ、金田村までも神輿が渡御したと伝承されている。
 明治四年広大な社領も維新の大改革により上知となり、ついで社地の払い下げを得て同二十七年七月十九日に依知神社と社号を改名し現代に至っているのである。社頭記念碑より



道路により本殿と分断されてしまった、神楽殿や2本の銀杏の古木。

案内板によると、源頼家が鎌倉2代将軍に任ぜられた際に社殿を再建し、その記念としてこの大イチョウを植えたとの事。すると、樹齢800年か? まあ、500年くらいでしょうかね。

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以下、508号線を挟んだ反対側となります。

慶応二年(1866)秋九月十九日の彫りのある鳥居には屋根が設けられていました。

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昭和五十七年(1982)三月吉日 古希記念 と彫りのある狛犬さんです。

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拝殿の右手に、狹水神社

祭神は:水の神、罔象女命(みつはのめのみこと)。
寛文七年(1667年)水天宮として幹線水路一の関の所に祀られた、その後元治元年(1864年)依知神社に安置され相模川の水害を防除し依知地区水田の灌漑用水を守り耕作農民の生活安全と豊作を守護している。
          案内板より抜粋

罔象女命とは黒姫山鵜川神社でもお逢いしましたっけ。

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拝殿の左手には、正一位火防(ひぶせ)稲荷大明神

  この社殿は、星梅山妙伝寺(日蓮宗)に本社がありますが、語り伝えによりますと、明治三十一年(西暦1898年) 妙伝寺祖師堂が全焼し、飛火して六反向きで六軒川向こうの当麻でも火災のあった大火でした。
 その后、祖師堂の再建の工事中、大工棟梁が夜な夜な夢枕に社殿が無くて困っているとのお告げがあり、ご住職がご祈祷いたしましたところ、火防稲荷大明神のお姿が見えたので早々に社殿を建立して、お祭りされました。 当時は、たまたま村内に火災が多く人心を痛めましたので、私どもの先代が村の火災の守護神として分魂をお願いして、当社神社境内に社殿を建立致しました。
 その後火災のあるときは、火防稲荷大明神の赤旗を屋根棟にかざすと風向がかわって、火災を逃れたという話もありました。
 このような霊験あらたかな社殿も大正及び昭和初期、戦後昭和三十四年につづき四十六年・五十一年と社殿の修復鳥居の建立等を行って今日に至りました。
                  案内板より抜粋

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その奥には、二十三夜塔秋葉大権現などが祀られていました。

二十三夜塔

  二十三夜の月の出には阿弥陀三尊が現われこれを拝する者には極楽浄土への道が開かれるという信仰から講中が集まり終夜に及び飲食などの月待行事を行った。今生も後生も安楽な生活ができるようにと講中の願いをこめて建立された。

石塔は、弘化三年(1846)八月吉日の彫り。

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秋葉大権現

  静岡県周知郡春野町の秋葉神社の神(ホノカグッチノカミ)を祀ったもので鎮火、防火の神とか。
寛政四年(1792)三月吉日、上依知村講中により建立。

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地神塔は、文久の彫りが見られました。

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道路に囲まれて三角形となってしまった境内ですが、時間的な関係か案外と静かな感じがしました。

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こんな感じの昨年11月5日の狛犬さん詣ででした。

次回のちょい遠目の狛犬さんは、山梨県北杜市方面となります。

お楽しみに!




取材した多くの狛犬写真があります、

カル2の狛犬さん写真集は、こちらです。



・ちょい遠目の狛犬さん その22は、こちらです。

・ちょい遠目の狛犬さん その24は、こちらです。



ちょい遠目の狛犬さんシリーズもまだまだ続きます。



では、また。

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狛犬(ちょい遠目?)05」カテゴリの記事

コメント

ポチく~ん、こんにちワン!

境内ってね、神社などの敷地の事です。
お祭などでお神輿、山車や屋台などが出て、大勢の人が集まってとても賑やかになりますよ。
出来たら一緒に見に行きたいよね。

でもね、あまり有名ではない神社などは、最近は殆どお参りをする人も見受けられずとっても寂しい感じがしますよ。
そんな神社などは年2回位、お正月とお祭りの時が賑やかに成るのかな。
境内に人が大勢集まります。
近くの諏訪神社もそんな感じです。
今度そっと抜け出して、狛犬さんと遊んで来たら。

ポチ君、コメント有難う!
そして、長~~~い記事もね。

投稿: カル2 | 2010年10月 2日 (土) 17時35分

境内って…なんだろう…?

投稿: BlogPetのポチ | 2010年10月 1日 (金) 15時14分

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