ご近所の狛犬さん その15
前回は葉山の海岸沿いの県道207号線を南下して来ましたが、その続きです。
葉山の御用邸前の交差点を長者ヶ崎方面に進みます。
下山橋を渡り、50mほど先の左手が神明社です。
・神明社(葉山町下山口1455)
・祭 神 天照皇大神 (あまてらすすめおおみかみ)
向津比売命 (むかつひめのみこと)
・由 緒 不明です。
拝殿が火災に見舞われ、一部新築されていました。
越後で出逢った備前焼と同じような狛犬さんが1対。
明治39年(1906)2月生まれでした。
国道134号線側に道祖神が祭られていました。
葉山町指定の重要文化財として有名だそうです。
4基のうちの右側から。2mほどの高さがありました。
天明元年(1781)11月吉日の彫が。
剣を持っています。
こちらは、建立年月日が不明です。
左右と背面の浮き彫りの三猿がとっても面白い。
(拡大をしてご覧下さい)
そして、1番右手の馬頭観音です。
天保2年(1831)8月の彫りでした。
こちらの神社も海に近く潮風が届くところで、古い石塔が良い状態で残されているのには驚きました。
余程信心深い方々に守られて来たのでしょう。
この後は、国道134号線を逗子方面に 300mほど移動した左手奥です。
・森山神社(葉山町一色2165)
・祭 神
櫛稲田姫命 (くしいなだひめのみこと)
《須佐之男命(すさのうのみこと)のつれあい》
・由 緒
森山社(通称森山神社)は、往時は「守山大明神」または「佐賀岡(現・三ケ岡)大明神」と呼ばれたそうです。
社伝によれば創建は天平勝宝(749~756年)元年前後と見られるので、1250年以上の歴史を持つ古い由緒の社です。
1250年以上前から大変珍しくて貴重な行事や神事が奇跡的に伝承継続されていて、約830年前に創建された森戸大明神よりも古くて伝統がある社と思われます。
・貴重な行事の1つをご紹介
隣町の逗子市小坪の須賀神社の祭神が『須佐之男命』です。
(狛犬不在のため、ご紹介はしていませんが)
そのつれあい同士が33年毎にお泊りに行き来をします。
この神事は、三十三年祭、神婚祭、または、行合い祭ともいわれ、小坪・須賀神社と葉山・ 森山神社との間で一千年以上にわたって執り行われているそうです。
平成8年(1996年)の9月には、小坪の小さな町は大変な賑わいでした。
その際の三十三年祭を「第四十回大祭 森山社 三十三年 行合祭」として行われました。
計算上では、1300年近くになりますが正確なところはわかっていません。
前置きが長くなりました。由緒等の詳細はこちらをご覧下さい。
(写真は全て拡大できます。クリックを!)
かなり広い境内で、各種のイベントなどにも利用されるようです。
天保6年(1835)7月の彫りのある石灯籠が手前に。
明治35年(1901)9月生まれの狛犬さんです。
阿吽共に牡丹?の花に足を添えていました。
拝殿の片隅には引退した狛犬さんも。
広い境内には、多くの境内社が祀られていました。
これで7月11日分の葉山町は終了となりますが、帰り道に鎌倉市内の2箇所に立ち寄りました。
そちらは鎌倉市の神社でご紹介を予定しています。
葉山町の狛犬さんは、もう1回続きます。
狛犬さんの写真は、狛犬写真集に後日多数掲載します。
・ご近所の狛犬さんその14は、こちらです。
・ご近所の狛犬さんその16は、こちらです。
狛犬さんシリーズは、かなり続きます。
では、また。
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