狛犬(ご近所)07

ご近所の狛犬さん その35

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9月23日に我が町のレポも第4コーナーを回りましたが、何とここでコケてしまいやっと続きです。
第4コーナーを回ったレポその34は、こちらです。


石川泉原の諏訪神社から43号線を南下。藤沢変電所のやや斜め向かいのこちらへ移動しました。
少し広い境内には、2つの神社が祀られていました。
南向きの熊野神社と東向きの市杵島(いちきしま)神社が、互いに独立していて境内社ではなく同格で並んでいるようでした。



・熊野神社(藤沢市大庭5429-2)



・祭 神 熊野久須比神 (くまのくすひのかみ)

・由 緒 不明


境内への石段は一緒で、登りきった右手に熊野神社が、正面に市杵島神社の社殿がありました。

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熊野神社の社殿です。
新しい石の鳥居には、熊野三社大権現と書かれた周囲が欠けたかなり年代物の扁額が掛けられていました。

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地元では権現さまと呼ばれていまして、権現造り風の拝殿でした。

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平成五年(1993)九月吉日生まれの狛犬さん。

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境内の片隅には、汚れてしまっている 熊野三社大權現 文化十二年(1815)九月吉日 と彫られた手水鉢や天保十三年(1842)と読める引退した鳥居も置かれていました。

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・市杵島神社(藤沢市大庭5429-3)



・祭 神 市杵島姫命 (いちきしまひめのみこと)

・由 緒 不明


地元では、
北の谷の弁天さま と呼ばれているとか。
市杵嶋姫命はスサノオノミコト
(日本書紀や古事記では表記が違いますのでカタカナで)のご子神との事で、水・芸能の神様です。
ご利益関係は、美容健康、水難守護、航海安全、商売繁盛、技能向上 他との事です。

市杵島姫命 ※[別名]狭依毘売命(さよりびめ)
        
 ※[同義]弁財天(べんざいてん)


鳥居は木製で、稚児柱があしらわれていました。

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市杵島神社の社殿は、何とも寂しい感じでした。
若しかしたら、近くの引地川周辺から移築されたのかも知れませんね。



2社を探訪後、南西方向・直線距離で400mほどの、裏門公園の南へ移動でした。





・小糸神明社(藤沢市大庭5244)



・祭 神
  神明社ですので天照大御神(あまてらすおおみかみ) と思われます 

由 緒
  由緒も不明ですが、下の由来の碑をご覧下さい。
  かな~り大きく拡大できます。

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この付近は、全体が割合最近に区画整理された地域です。その所為でしょうか近隣の多くの神社が新しく建て直されていました。


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昭和十一年(1936)四月吉日生まれの狛犬さん。
阿像が子取りでした。子獅子が可愛い!

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文久二年(1862)と読める彫りのある灯篭もありました。

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更に数社を探訪するも、狛犬さんは不在でした。
が、小糸神社から北東方向・直線距離600mほどの羽根沢にある双体庚申供養塔が祀られていたこちらをご紹介。




・諏訪神社(藤沢市大庭 5.575-2)


・祭 神

 諏訪神社ですので、祭神は建御名方(たけみなかた)神、妃神である八坂刀売(やさかとめ)神と思われます。
 昭和51年の区画整理で、諏訪神社・稲荷社・山王神社がまとめられ、近隣の庚申塔・道祖神・痢病尊を合祀したとありますので、関係する神様も祀られていると思いますが、由緒と共に不明です。


境内にある碑文碑です。

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境内には大きな羽根沢町内会館があり、片隅に諏訪神社が祀られている感じでした。
狛犬さんは不在でしたので、サラリとご紹介。

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           稲荷社殿 内部


近隣から集められ祀られた境内の石塔・石祠です。

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社殿右手に在ります、山王神社。
上の写真の奥に見えます。

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石碑の右側には、「天保十四(1843)年九月吉日」と読める彫りがありました。

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続いて右へ。
青面金剛像と三猿の彫られた庚申塔。
左側面には「左ほしのや道・えんどう?道」とあり、遠藤や座間の「ほしのや観音・星谷寺」への道標と思われます。
右側面にある年月は読み取れませんでした。
何処に置かれて旅人の案内をしていたのでしょうか?

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続いて、庚申塔。
文政七年(1824)九月と読める彫りが。
こちらも道標で、
左側面には、「左ふじさわ」
右側面は、「一□□□」と読み取れませんでした。

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そして明治と読める彫りのあるの石祠。
更に右手に双体庚申供養塔が祀られていました。
双体庚申供養塔には、「宝暦十一年(1761)十月吉日」の彫りがありました。
正面右手には、「道祖神」の彫りも。

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と、狛犬さんレポなのですが、庚申塔関係もご紹介しました。
何となく双体神が好きなのですよね。

藤沢市編の第4コーナーを回ったご近所の狛犬さん その35、双体庚申供養塔が登場しておしまいとなります。
長々とお付き合い誠にありがとうございました。
藤沢市内の狛犬さん詣では、怒涛の如くまだまだ続きます。


狛犬の写真は、カル2の狛犬さん写真集の中に沢山掲載しています。  

どうぞ、ご覧下さい。



・ご近所の狛犬さん その34は、こちらです。

・ご近所の狛犬さん その36は、こちらです。


では、また

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ご近所の狛犬さん その34

3月11日に東日本大震災が発生。そして、人災である原発事故と未曾有の出来事が続いてしまいました。
もう既に半年を過ぎたのですが、いまだ震災の復興も出来て?始まって?おらず、原発の放射能も垂れ流し・放出状態。
政治家も官僚も、そして責任ある企業人?経営者?等の執る道って何なのでしょうか?
子供たちが大人になった頃のこの国の将来は、どうなってしまうのでしょうか?
小さくても良いから、声を出さなくては!
と、グダグダと書き始めてしまいました。


震災から半月ほど過ぎて、既に上がっていた「越後の狛犬さん その21」を修正し、下の写真の天使の狛犬さんをアップしました。
この子と一緒に、不幸にしてお亡くなりになられた方のご冥福をお祈りし、被災された方の笑顔の素になれば。との思いでした。
その記事は、こちらです。

写真は、全て拡大できます。

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やっと狛犬さんシリーズの再開です。
ご近所の狛犬さん その34からは、我が町のレポも第4コーナーを回ります。
取材は2010年3月8日でして、もう1年半も過ぎてしまい記憶が若干不鮮明になってしまいました。
従って錯誤箇所が多々あると思いますが、ご容赦の程を。

では、ご案内です。
藤沢市の北西部・国道1号線の北側で、茅ヶ崎市や寒川町に接している地帯です。
今回も地元の神社巡りですので、狛犬さん不在社や庚申塔のご紹介も混在します。

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東海道線の辻堂駅から北へ向かい、大庭トンネルを抜けた左側から始まりとなります。
不在社を2社巡りまして、3社目から。



・熊野神社(大庭神社旧跡)
      (藤沢市大庭1846)


・祭 神 熊野久須比命  (くまのくすひのみこと)

・由緒伝来
 由緒:創立勧請年代は不詳で、寛政十二年(1800)再建の棟札が保存されているとの事です。
 大庭神社旧跡で、延喜式内社の大庭神社のあった場所だといわれています。
 延喜式内社とは平安時代醍醐天皇の頃に作られた延喜式と言う法律の神名帳に載る神社の事で、神奈川県内に武蔵国に一座、相模国に十三座あります。


最近では忘れ去られているような、何とも寂しい感じの神社でした。
石段を登ると、山崎六兵衛雅彦が寄進した天保四年(1833)十二月造之と彫られた鳥居があり、その右脇に大庭神社舊趾の石碑や朽ち始めた案内板がありました。
御霊社権現社とも呼ばれているとの説明も書かれていました。

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こちらの境内には残念ながら狛犬さんは不在でしたが、石段が何とも趣がありご紹介となりました。
その石段は柔らかな撓みのある・味わいのある古い物で、正式な名称は判りませんが石段を登りきった右手に石柱(礎石?)があり、文化七年(1810)八月十九日の彫りがありました。 

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かなり昔からの神社を訪れて、その昔に思いを馳せてみました。
で、大庭神社舊趾の熊野神社をご紹介したのですから、続いて遷祀された大庭神社のご紹介です。


この近くに大庭城址がありまして、その関係からか?神社仏閣が多く見受けられます。

※ 大庭城
 
平安時代末期の大庭景親の頃から、軍事拠点として使用されていたとの事です。大庭景親の居館は、大庭の城(たて)と呼ばれているあたりにあったという説もあり、室町時代十五世紀後半、扇谷上杉氏の頃に本格的に築城され永正九年(1512)北条早雲に攻略される。北条氏が豊臣秀吉に滅ぼされて廃城となった。藤沢史誌より


熊野神社から東に進み、引地川を渡り親水公園の中を抜けると鳥居が見えました。
1㌔ほど離れた引地川の対岸に位置します。



・大庭神社(藤沢市稲荷998)


・祭 神  神皇産霊神 (かんみむすびのかみ)
       菅原道真  (すがわらみちざね)
              大庭三郎景親  (おおばさぶろうかげちか)

・由緒・伝来
 当大庭神社は御祭神として広古神皇産霊尊を奉祀し延喜式内郷社なり 藤沢市稲荷998番地に鎮座せらる相模十三社の一にして小社に列せられ当地は往古より旧地なりと伝承す 当社配神大庭三郎景親公は第118代後桃園天皇の御代安永六年十月神祇白川従二位資顕王に依って勅許せられ同じく配神菅原道真公は第119代光格天皇の御代天明三年秋 地頭諏訪部定太郎 名主山崎六郎兵衛包高等の願に依リ勧請せられ 霊験灼にして普く庶民の守護神であり氏子崇敬者の支柱の神と世代に伝えられます
 昭和五十四年九月十三日  社頭掲示板より

とありましたが、参詣の栞には
・由 緒
 創建年代不詳。配祀神・大庭三郎景親公は、安政6年(1777)10月に神祇伯従二位資顕王に依って勧請せられ、同・菅原道真公は、天明3年(1783)秋、諏訪部定太郎、山崎六郎兵包高等の願に依って配祀された。

延喜式神社の調査には
 周辺には宿庭(鵠沼)、代官庭(福田)、家中庭(葛原)、上庭、中庭、下庭(菖蒲沢)など「庭」のつく地名が多い。それらの地域は平坦な場所を指している。大庭も広大な平坦地という地形が地名となつたものであろう。
創建以降、近世までの社伝は何も存在しない。
安永6年(1777)10月に神祇伯資顯王によつて配神大庭景親が勧請され、天明3年(1783)秋に諏訪部定太郎、山崎六郎兵衛包高らの願によつて菅原道真が配祀されたという。
神仏分離まで大庭神社の裏手の成就院が管理していた。とも。

はてさて、由緒伝来の難しい話は置いといて。
残念ながら、こちらも狛犬さんは不在でした。

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石段を登り参道を左に折れますと、割合に広い拝殿前庭で鐘楼もありました。

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狛犬さん不在社2社の特別出演でした。
続いて、引地川の左岸(川下に向かって左側)沿いを7~800mほど北上。
引地川対岸の変電所が近くなった三叉路の右角。



・聖ヶ谷の道祖神(藤沢市大庭7922付近)


双体庚申供養塔と道標としての庚申供養塔がありました。

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聖ヶ谷の道祖神の案内板はこちらです。

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双体庚申供養塔には、嘉永二年(1849)と読める彫りがありました。

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そして、もう1基の庚申供養塔の向かって右側面には、文政十一年(1828)十一月吉日の彫りがあり、同じく左側面には 左ふじ沢 右ひき志 と道標の彫りもありました。

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とまあ、3箇所とも狛犬さんのご紹介がなくてこのまま終了となりそうですが、不在社をもう1社巡りその後やっと狛犬さんをご紹介できるこちらに。
という事で、結果的に聖ヶ谷の道祖神から北の方向1.4~5㌔位の移動でした。



・諏訪神社(藤沢市石川5-35-12)


・祭 神 武御名方命 (たけみなかたのみこと)
      八坂戸売命 (やさかとめのみこと)

・由 緒  詳細は、不明です。


境内が周辺の道路よりも一段高くなっており、鳥居の脇の擁壁に多くの石仏や石塔が祀られていました。
神社の石段手前の左側の木祠に入って、 左から庚申塔、双体、秩父文字碑、 右側の木祠との間に「お袋さん」の石と五輪塔の残欠、 右側の木祠には地蔵が2基 、その右側に石臼、五輪塔の残欠等など。
その中の1番左の木祠を紹介します。

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宝暦八年(1758)七月と彫られた双体庚申供養塔。

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その左の享保三年(1718)十一月吉日と彫られた庚申供養塔と。

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鳥居を潜り石段を登ると、かなり広めの境内でした。

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更に一段高い位置に、拝殿や狛犬さんが。

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そして、”やっとホルダから出してもらえた!”と喜んでいる、昭和七年(1932)三月二十七日生まれの狛犬さんです。

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そして、その右隣には山王神社も建立されていました。

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少し長くなってしまいましたが、藤沢市編の第4コーナーを回ったご近所の狛犬さん その34、初めて狛犬さんが登場しておしまいとなります。
長々とお付き合い誠にありがとうございました。
藤沢市内の狛犬さん詣では、怒涛の如くまだまだ続きます。


狛犬の写真は、カル2の狛犬さん写真集の中に沢山掲載しています。  

どうぞ、ご覧下さい。



・ご近所の狛犬さん その33は、こちらです。

・ご近所の狛犬さん その35は、こちらです。


では、また

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ご近所の狛犬さん その33

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昨年の3月5日分の、その4(最終回)です。

その3レポは、こちらです。



藤沢市の北西端(用田)の用田寒川神社をお参りして帰宅の途に着きました。
とは言っても、数社にお参りしつつでしたが。
狛犬さん不在社が何んとも多い事!
少し時間が押して来ましたが、残りの地区の関係がありこちらへ。




・八幡宮(藤沢市湘南台3-10)



・祭 神 誉田別尊(ほんだわけのみこと)
      素盞鳴尊(すさのおのみこと)

・由 緒
 慶長十九年(1614)桐ヶ谷大膳および全村が一致して円行南東の地字芳荒に建立。その後天明年間に水害にあい、現在の地に造営した。
 その後、関東大震災や火災にあいましたが、平成九年年(1997)九月に現在の社殿が再建された。
    社頭案内板より

円行八幡宮とか湘南台八幡宮と呼ばれており、円行地区の鎮守様です。



まだ木の香りがする様な、新しい感じのお社でした。

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狛犬さんは年令不明でした。

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拝殿には改築前の拝殿の彫り物も多く使われており、狛犬さんも沢山居ました。

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境内の片隅には庚申塔など石塔が集めて固定されていました。
崩れ落ちるのを防いでいるのでしょうか?

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夕方になって来ましたので、キジバトさんがお食事に?
美味しそうだ事!キジバトさん!

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続いて、こちらにお参りでした。




・善行神社(藤沢市善行2-19)



・祭 神 宇迦魂命(うがたまのみこと)

・由 緒
 創建は不詳ですが、元々は八坂神社と稲荷神社という別々の2社が善行地内に鎮座されておりましたが、それを合祀した。
 明治初頭まで金龍寺が別当寺であったという。
 善行地区の鎮守様で、白旗神社の末社。
                社頭案内板より


社殿左手奥の薬師堂は金龍寺から移したもの。
左手前の石塔群は地区内のものをここに集めて祀ったとの事です。

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八坂神社と稲荷神社が合祀されたとの事で、狛犬さんと狛狐さんがお出迎え。

先ずは鳥居側の年令不明の狛犬さんです。

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拝殿前の年令不明のキツネさんです。
朴訥な表情で、お腹が台座に付いた可愛いキツネさんでした。

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善行地区内から集められた石祠や庚申塔など。
天明元年(1781)の銘のある双体神や文化七年(1810)など文化年間の庚申塔が多く見られました。中には、善行寺村と刻まれた庚申塔もあるとかです。

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こんな感じで昨年3月5日の狛犬さん詣でレポも終了となります。
最後は、石仏詣でとなりましたが・・・。
今回はその4で終了です。
が、怒涛の藤沢市内の狛犬さん詣では、
まだまだ続きます。



狛犬の写真は、カル2の狛犬さん写真集の中に沢山掲載しています。  

どうぞ、ご覧下さい。



・ご近所の狛犬さん その32は、こちらです。

・ご近所の狛犬さん その34は、こちらです。


では、また

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ご近所の狛犬さん その32

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昨年の3月5日分の、その3です。

その2レポは、こちらです。



藤沢市下土棚の天満神社をお参り後、長後街道を更に西へ。




・豊受大神(藤沢市菖蒲沢625)


菖蒲沢の鎮守で「とようけだいじん」・「とよけだいじん」と読むそうです。



・祭 神 豊受比売命(とようけひめのみこと)
       猿田彦命(さるたひこのみこと)

・由 緒
 拝殿の棟札に寛政八年(1796)の再建とあり、天保十二年(1841)の「新編相模国風土記稿」に記録がありますが、勧請年月日など詳細は不明です。



宮腰の交差点際で、こちらも道路拡張により境内が削られてしまった様でした。

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狛犬さんは平成元年(1989)四月吉日生まれで、社殿改築記念の彫りがありました。
う~ん、この手の形は何所のも同じような感じですが、少しづつ違いが有りますよね。見る角度なのでしょうか?
オチビさんが怖い!

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参拝後、150mほど離れた飛び地の境内社・若宮神社にもお参りをしましたが、狛犬さんは不在でした。
こちらは植木の畑に囲まれており、花の時季には華やかな事でしょう。



この後、長後街道のバイパス?を越えて、更に西北方向に移動でした。




・皇子大神(おおじおおかみ)(藤沢市葛原1382)


葛原(かつらばら)の鎮守です。



・祭 神  葛原親王(かつらばらしんのう)
        素盞嗚尊(すさのおのみこと)

・由 緒
 諸説あり、桓武天皇の第三皇子、葛原(かつらばら)親王が、相模国に下向し、この地にいたので高座郡の名が起こり、また葛原としたという。
 また、葛原親王の玄孫、長田武蔵守四位下主膳正平忠望がこの地に住み、垂木の御所と称し、忠望の祖先である葛原親王を鎮守として王子権現と崇めたためともいわれている。葛原公民館案内板より



数段の石段を登ると左手に社号標があり、狛犬さんと共に出迎えてくれました。

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真っ直ぐな参道は木々に囲まれていて、樹齢400~500年の松や杉も残されていました。
明治時代に建立された御影石製の鳥居は関東大震災で倒壊、補修を重ねて来たが老朽化が進み昭和六十三年にグラスファイバー製の明神作りとして再建されたそうです。

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      ↑鳥居再建の碑です かなり大きくなります。

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入口で迎えてくれた狛犬さんは、やや大きめで大正十年(1921)十二月生まれでした。
大震災(大正十二年)の影響でしょうか?一部欠損など傷みがありました。
尻尾の大きな巻きが特徴ですね。

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        ↑ 頭を抑えられて、不機嫌そう?

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           ↑ 尻尾が大きく丸い!



境内は木々のお蔭か?とても静かで、夏でも涼しいのではないでしょうか。

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お参りを済ませて更に西へ。
藤沢市の西北端のこちらにお参りでした。




・用田寒川社(藤沢市用田739)



樹々が多い静かな環境と思われましたが、東海道新幹線の走行音がかなり・・・。



・祭 神 誉田別命(ほむだわかれのみこと)
       速素盛雄命(ではやすさのおみこと)

・由 緒
 天正二年(1574)に伊豆河津庄の領主伊東氏の子孫といわれる村人伊東孫右衛門の勧請により創られた。明治六年に村社となり、現在も用田の鎮守といわれている。
 誉田別命を奉祀するが、「御所見小史」では天照大神・八幡妙見稲荷・宇賀神も配祀するという。境内には速素盛雄命を御祭神とする八雲神社もある。
 旧神体は五輪の石塔。また、現在かかる梵鐘は昭和二十五年に鋳造されたものである。 ふるさと御所見より



こちらも皇子大神と同様に、数段の石段を登ると社号標と狛犬さんがお出迎えでした。

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そして、長い参道の両側には杉木立が。
で、先ずは昭和三年(1928)十一月十日生まれの狛犬さんです。
御大典記念の彫りがありました。
尻尾の大きな巻き方が前記の皇子神社の狛犬さんと同じ感じで、確認すると『石工 厚木町 秋元信太郎』の彫りがあり、同じ石工さんの作でした。
傷みが激しく、とても残念でした。
大震災後で良い石材が不足していたのかも知れませんね。

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  ↑ お母さんに押さえてもらって安心しきっているのかな?

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   ↑ 上記の皇子大神と同様に、尻尾が丸く大きい!



真っ直ぐな参道の奥に拝殿が。

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拝殿前の狛犬さんは平成二年(1990)十一月吉日生まれで、平成御大典記念の彫りがありました。

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かなり広い境内で、拝殿の右手に八雲神社が祀られていました。

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更に右手奥の小高いところに鐘楼が。

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境内の一部に公民館などあり、大勢の方々がゲートボール?に勤しんでいられました。




こんな感じで、3月5日の第3弾はサラリと終了です。

が、地元の狛犬さんシリーズは、まだまだ続きます。



狛犬の写真は、カル2の狛犬さん写真集の中に沢山掲載しています。  

どうぞ、ご覧下さい。



・ご近所の狛犬さん その31は、こちらです。

・ご近所の狛犬さん その33は、こちらです。


では、また

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ご近所の狛犬さん その31

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昨年の3月5日分の”ご近所の狛犬さんその30”の続きです。

3月5日分・その1レポは、こちらです。

藤沢市の北東部、高倉地区の横浜市との境を更に北上します。
七ツ木神社から北東方向・直線で1㌔くらいの大和市との境に近い所です。




・諏訪神社(藤沢市高倉2674)




・祭 神 建御名方命 (たけみなかたのみこと)

・由 緒
  寛永二年(1625)、七ツ木村より分村の際に千束村の平和と豊作を祈念して建立したという伝えがあり、上高倉地区の境川沿いの森にある鎮守様です。
    社頭案内板より



周囲には畑が多いく残っている、ほぼ平地の境内でした。

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鳥居を潜り参道を進むと、先ず1対の大きな公孫樹の樹が見えて来ました。

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阿像の狛犬さんの右手に鐘楼がありました。
鐘は戦時中の供出後、昭和五十年の秋に奉納されたそうです。

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更に右手の公孫樹の拝殿側には、文政六年(1823)未十一月と彫られた石灯篭が1基ポツンと。

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拝殿をご紹介。

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狛犬さんは40㎝ほどの高さで、昭和二十一年(1946)九月吉日生まれでした。

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割合広めの境内の片隅には、大きなクスノキも。

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諏訪神社のお参りを済ませて移動でした。
このまま北上しますと直ぐに大和市になりますので、西へ進路変更し1㌔ほどの天神添へ。
467号線を越え、小田急線と引地川支流(長後堰から引かれた用水路)との間、やや線路寄りのこちらにお参りでした。




・長後天満宮(藤沢市長後1412)




・祭 神 菅原道真 (すがわらみちざね)
      天照大神 (あまてらすおおみかみ)
            大山咋命 (おおやまくいのみこと)

・由 緒
 鳥羽帝永久三年(1115)渋谷重国の祖父六郎基家がこの地に築城し城内に廟を建立、管公を崇祀して天満宮とした。
 建保元年(1213)渋谷氏は和田義盛の乱に興して滅亡し、更に戦国時代を経て廟も亦荒廃したと言われている。
 天正十八年(1590)徳川氏は長後を二分し、下長後を旗本朝岡氏の知行としたため天満宮の神域も朝岡氏の知行となる。
  朝岡氏は、直ちに村内の鎮守天満宮の社殿を造営し、其の後もしばしば社殿を再建。
 天明七年(1787)九月宮廟を再興し、山王脇の山王権現(大山咋命)と伊勢山の神明宮(天照大神)を合祀した。 社頭案内板より

 由緒の項の冒頭でご紹介の渋谷重国とは、平安時代の相模武士軍団・渋谷一族の三代目頭領です。その祖父・秩父六郎基家が秩父からこの地に移住し、長後天満宮付近に居城を構え渋谷氏を名乗った、平氏の一族との事です。渋谷重国は治承四年(1180)の源頼朝の石橋山挙兵の際には頼朝に敵対しましたが、後に知行地の年貢を免除され、文治五年(1189)には頼朝が渋谷氏の居城を訪れたという記録もあり、渋谷氏は鎌倉幕府の重鎮になったそうです。 近くの高座渋谷や東京の渋谷などの地名も渋谷一族に関わりがあるようです。



地形としては、南と西が一段低く見通しが良く、北と東面は平坦地でした。
南側の石段の途中に1組目の狛犬さんが、石段の上に1つ目の鳥居が在りました。(参道には3つの鳥居があり)

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鳥居を潜り参道を進むと右側に鐘楼が有りました。
長後堰からの用水路の鐘ヶ渕橋の名前にも関する鐘楼ですが、鐘は昭和二十九年九月に奉納されたようで、もちろん沈んでいた鐘ではありませんよね。
その鐘には、綺麗な天女様?や唐獅子&牡丹が描かれていました。

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三ノ鳥居を潜ると拝殿です。
周辺にはご紹介したいものもありますが、後ほど。

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では、本題の狛犬さんのご案内です。
石段途中の狛犬さんは、平成三年(1991)九月二十五日生まれでした。

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拝殿前は、大正四年(1915)九月生まれでした。

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そして、本殿の階段下の狛犬さんは、昭和八年(1933)生まれでした。

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本殿の階段上には、残念ながら後ほどご紹介する狛犬さんは見当たりませんでした。

こちらの境内も案外と広い感じがしました。

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その境内には、弘化三年(1846)八月二十五日の彫りの在る手水鉢が。

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拝殿前の狛犬さんと並んで、文化九年(1812)11月吉日建立の石灯籠が1対。

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そして、市指定重要文化財の寛永十九年(1642)建立の石灯籠が柵の中に。

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             かなり大きく拡大できます

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そして、以前には本殿階段上に置かれており見る事が出来た『貞享三年(1686)三月二十五日生まれ』の狛犬さんの案内板がむなしく立って居ました。
3~40cmほどの小さな狛犬さんですので、盗難防止のためにどこかに保管されているのでしょうか?

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            こちらもかなり大きく拡大できます




こんな感じで、少々脱力感を憶えながらお参りを終了でした。
更に数社にお参りしながら、こちらへ。





・天満天神(藤沢市下土棚2006付近)



・祭 神 菅原道真 (すがわらみちざね)と思われます。

・由 緒 扁額には諏訪明神も併記されていましたが、
      
 詳細は不明です。



神社周辺は区画整理中で、神社の周りには柵が設けられていました。

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狛犬さんは、平成十三年(2001)四月吉日生まれでした。

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こんな感じの3月5日狛犬さんを訪ねて、第2弾でした。
案外と狛犬さん不在の神社が多かったですね。
関東大震災で破損してしまったのでしょうか?
それとも石の材質により風化が早く、その後氏子さんとの関係で奉納されていないのでしょうか?


3月5日の第2弾は、これで終了です。

が、地元の狛犬さんシリーズは、まだまだ続きます。



狛犬の写真は、カル2の狛犬さん写真集の中に沢山掲載しています。  

どうぞ、ご覧下さい。



・ご近所の狛犬さん その30は、こちらです。

・ご近所の狛犬さん その32は、こちらです。


では、また

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